天皇賞(秋)

最近、土日も忙しいため長々と予想を書くことができない。日曜の3時過ぎに「携帯から印だけを書いて更新終了」ということも少なくない。馬券を買いに行くこともできないので、その印に説得力がない。
これではいけない!今週は気合の入った予想をするぞ!(でも今週も馬券を買いに行けないw)


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今年の天皇賞(秋)にはいいメンバーが揃いました。
何故なら、3歳馬のキングストレイルストーミーカフェ菊花賞に向かってもいいメンバーだし、牝馬の4頭はわざわざ天皇賞を使わなくてもエリ女マイルCSに直接向かっても十分なはず。そういうメンバーが集まったからこそ大混戦になるわけで...予想のしがいがあるってものよw
今年は天皇、皇后両陛下が天皇賞を初めて観戦されるということなので、一波乱ありそうな予感...がしないでもない。


今回も予想は項目ごとに分けて検討していきます。
■①騎手
今回も乗り代わりが激しい。騎手の状態と心理を見極めることが重要。
まず、武豊リンカーン
先週の菊花賞は、恐らく彼の騎手人生の中で最もプレッシャーを受けたレースだったはず。大量の取材攻撃と極限状態でのレースを終え、彼は疲労困憊のはず。緊張の糸が一旦緩んだ今週は期待できない。昨日(東京)では一勝しかできず、武蔵野Sでは単勝1.3倍のカネヒキリを勝利に導くことができなかった。一方リンカーンも前哨戦を勝ったとはいえ、着差はわずか。しかも東京コースで結果を残していない。
よってリンカーンは消し。コレは間違いない。


次は安藤勝己スズカマンボ
アンカツは27日、門別競馬場で騎乗停止処分を受けたため、JRAで開催日4日間分の騎乗停止となった。今週は騎乗できるが来週からは騎乗できない。得てしてこういう時、人間というのは頑張るものである。
スズカマンボ天皇賞(春)を制してから、ぶっつけ本番。展開に左右される馬で、内枠というのはプラス材料とはいえない。とりあえずキープ。


横山典弘 - ゼンノロブロイ
ノリは、ロブロイのデビュー戦から03年日本ダービーまでの5戦で手綱を取っており、約2年3ヶ月ぶりのコンビ結成。もちろんロブロイにとってもこの乗り代わりはプラス材料。
藤沢厩舎の管理馬と横山騎手の騎乗は03年日本ダービー以降なくなっいて、約2年ぶりのコンビ復活は良い方向に向かうと考えてよい。
ロブロイもイギリス遠征を一戦で切り上げ、ここに照準を合わせてきた。万全とはいえないまでも、元の状態にまで戻っている。元々この馬にとって東京2000mはこの馬にとってベストな距離*1。JCや有馬記念は他馬に持っていかれそうな気がしますが*2、ここでは自力を発揮しそう。


ルメール - ハーツクライ
ルメール騎手は去年の天皇賞(秋)ダンスインザムードを2着に、JCでコスモバルクを2着に持ってきた凄腕。いずれも実力的には一歩劣る馬を先行させ、東京の長い直線を我慢して2着に持ってきている。ちょっと調べてみたが、彼は先行策を得意としているようでハーツクライとは肌が合わなそうな気がしてならない。
一方、ハーツクライは過剰評価されすぎている。このメンバーで何故同馬が2番人気なのか自分には全く分からない。この馬がいいレースをした、05'宝塚、04'ダービーはいずれも横山典弘騎手を背にしたもの。そしてこの2つのレースは共に、徹底的に後方待機策をとって脚を貯めたものだった。本来、こういう競馬をする馬なのだろう。
調教でも頑張りすぎているようなので、消し。


佐藤哲三 - タップダンスシチー
宝塚記念で1.9倍の人気を裏切った同馬。実力は誰もが疑わないところだが、すでに8歳馬(旧年齢で9歳馬の秋)。いくら晩成血統とはいえ、いつ衰えが来てもおかしくない。
宝塚後のコメントで、佐藤騎手や佐々木調教師は共に「何故負けたのか(走らなかったのか)分からない」と言っている。それは今も続いているようで、疑心暗鬼の中で調整を続けてきた。
そして今回は宝塚からぶっつけ。不安を抱いたままの騎手が乗っていて勝てるわけがない。


以上よりリンカーンハーツクライタップダンスシチーは×。良くて3着。関係ないけど、何気に天皇賞(秋)を2連覇中のぺリエ(ハットトリック)が不気味でショウガナイ。ここを踏み台にして、次に...?


■②展開
逃げ馬はタップ、ストーミーカフェバランスオブゲームといったところか。バランスオブゲームは大外枠なので得意の「逃げ控え」戦法をとるはず。タップ陣営は不安だらけなので、早いペースでは逃げない。ストーミーも馬が掛からないかぎり平均ペース以下で逃げそう。
よって逃げ馬の後ろで前を窺っている、ゼンノロブロイサンライズペガサスあたりが有利になりそう。


■③牝馬
スイープは別に考えるとして、残りの3頭。
アドマイヤグルーヴは今年になって惨敗が続いている。今回は武豊リンカーンに乗るため19戦目にして初めて他の騎手が手綱をとる。アドマイヤグルーヴエアグルーヴの仔ということで武騎手が大事に乗ってきた馬。この馬の都合に合わせて、スケジュールを組んだりもしていた。そんな彼がヤネを離れるのはマイナス要素でしかない。17番枠というのも気になる。去年の3着馬も今年は...


ダンスインザムードは去年の2着馬。と言っても今年は9-18-8-12-8と散々の結果。それでいて府中牝馬からの中一週というのは何か糸があるのだろうか?普通だったら、牝馬限定戦で格下相手に負けたのだから間隔をあけたくなるもの。ここまで負けていると逆に不気味。


3頭中で一番期待できるのが松永幹夫騎手騎乗のヘヴンリーロマンス。連闘で制した札幌記念には驚かされたが今回は十分間隔も空いていて、連に絡んでも不思議ではない。淀みない流れの、何と言うことのないレースを制する技術は天下一品(自分でも言っている意味が分からないが...)一番枠もこの馬には良いだろう。唯、自分はここ何年もG1でミッキーに印を付けていないので、そこが気になるのだが...


■④今年のG1馬
スズカマンボ - さすがに天皇賞(春)からのぶっつけはプラス要素とはいえない。この馬の切れ味が生きる展開になるかどうか??


アサクサデンエン - 今年本格化したマイル王者。間隔は空いたが、今まで使い詰めできたのでその分と考えれば問題はない。ヤネが後藤でも藤田でもなく蛯名というのはどうなのだろうか?プラス材料なのかな??この馬自体は2000mも十分適正距離。タイプとしてはアグネスデジタルみたいなもので、1600と2000の両G1を制しても可笑しくないだけのポテンシャルは持っている...はず。


スイープトウショウ - 今年上半期一番驚かされた馬。自分は基本的に古馬の混合G1で牝馬に厚い印を付けないたちなのですが、この馬はもう「牝馬」とかそういう範疇を超えている。同馬は都大路で負けたように基本的に休み明けに走る馬ではないので、毎日王冠での負けは無視してよい。春に続いて秋もスイープが競馬界を驚かせるかもしれない。



ゼンノロブロイ
アサクサデンエン
スイープトウショウ
サンライズペガサス
ヘヴンリーロマンス
ゼンノロブロイの有利は動かない。サンライズは前残りの展開の場合のみ。テレグノシスは1800までかな。後、アンカツはやっぱり恐い。


書くのに2時間以上掛かってしまいました。
それでいて馬券を買いにいけないのは残念で仕方ない。というか、これ書いている時間があるなら、WINDS行けって話しですよねw

*1:東京2400より東京2000の方が適正度が高い。

*2:どちらか一方はディープインパクトが勝つはず