牝馬2強

最近の競馬界には悲しいニュースが連日のように飛び込んできている。
メジロマックイーンの死や古馬2強を崩す対抗馬であるシックスセンススズカマンボが故障引退を余儀なくされるなど正直寂しい限りだ。それに加えて目下牝馬2強(2000m前後)*1と呼び声高いスイープトウショウシーザリオが同時に戦線離脱をしてしまった影響というのは計りきれないと思う。
特に牡馬に混じっても何ら見劣りせず、得意距離ならハーツとディープさえも抑えきれるであろう2頭であっただけに実にもったいない。スイープは秋には帰ってきてくれる(と信じたい)と思うが、日本では去年のオークスがラストランとなってしまったシーザリオを多世代や牡馬と戦わせてみたいと思っている人が日本に何人いることか...


昔に比べて内国産種牡馬が優遇される時代になり、牡馬は故障が発見されれば直ぐに引退するケースが多くなった。いい典型がフジキセキアグネスタキオンマネーゲームといった点ではGⅠを勝ったような優秀な競走馬なら、レースに出るより種牡馬として稼ぐ方が効率が良いのかもしれないが、一競馬ファンとしてはやっぱり「サラブレッドはレースに出てこそサラブレッドである」という気持ちが強い。
一方で昔は古馬になってからの牡馬との対決では勝機が薄いと考え、牝馬は3歳一杯で引退することが多かった。しかし近年は古馬牝馬のレースが充実し、長い年月にわたってターフで活躍する牝馬が多くなってきた。今年はヴィクトリアマイルも創設され、さらに牝馬戦線が盛り上がろうとしていた矢先でのこのニュース...


桜花賞は新たなヒロインを見つけるための試金石。
去年のような充実したクラシック争いをしてくれるものと信じている。

*1:1600前後ではラインクラフトダンスインザムードの2強かな?