瀬戸口チルドレン

ディープのカレンダーをもらうため、久しぶりに競馬場に足を運ぶ予定でしたが、季節外れの降雪により止むを得ず断念。12月の昼下がりに雪で前が見えないとかホントにありえない。


各サイトで扱われているように、今年も残りわずかとなり、リーディングトレーナーの争いが激化。瀬戸口厩舎が悲願達成に向けラストスパートを開始している。日曜の3開催のメインでいずれも人気馬を擁立し、勝ち星の上積みを狙う。
これだけの有力馬を年末時期に無理してまで走らせられるのは、馬主サイドの理解があってのことであろう。厩舎の馬が結果を残し、瀬戸口師が政権を勝ち取った暁には、現瀬戸口厩舎所属の馬は『瀬戸口チルドレン』と呼ばれるかもしれない。


今の競馬界は西高東低と言われていれているが、この10年のリーディングトレーナーは関東(美浦)の藤沢師で鉄板だった。リーディングジョッキーも(国内にいれば)武豊で決まりというのがこの10年の日本競馬界。それが今変わろうとしている。
今年の場合、有馬記念を前にしてすでに年度代表馬は決まってしまっている。そういう意味でも近年見られなかった厩舎同士のタイトル争いは見ていて痛快である。


個人の成績ではなくチームのためにというのは、今年のF1最終戦(ルノーvsマクラーレン)にも構図が似ている。こちらも既にF1のメインであるドライバーの優勝は決まっていたものの、チーム同士のタイトル争いで最後までシーズンが盛り上がった。
競馬というのは常に『馬>騎手>調教師』の順にスポットが当たる。その中で、厩舎という『チーム』に注目が集まるのは喜ばしいこと。是非ともその行方を見守りたい。