天皇賞(秋)・メルボルンC・BC

1.天皇賞(秋)
インティライミは逃げちゃいかん。2〜3番手に控えないと掲示板のチャンスさえ無いレベルの馬なのだろう。ゲートを嫌がり外枠発走となったカンパニーを除いて、4歳馬3頭がブービーから3つを独占!!ディープ世代の弱さを完全に証明してしまった。現5歳馬*1ともかなりの差があるのだろう。


バランスオブゲームの故障回避、インティライミの逃げ、外枠出走...そのすべてがダイワメジャーに味方したように思う。2000mのG1を2勝したとはいえ、本質的にはマイル寄りの馬。毎年、天皇賞(秋)が終わった後に感じるコトだけど、日本の中距離戦線というのはどうなっているのだろう?世界の競馬(主に欧州芝)はIntermediateが主流になりつつあるというのに、日本には生粋の中距離馬というのが中々現れない。やっぱり天皇賞を1600の馬と2400の馬が2000mで競うだけのレースにしてはいけないと思う。サイレンススズカのような中距離馬が再び現れることを切に願う。


2.メルボルンC
オーストラリア第2の都市、メルボルン。ここでは全豪オープン(テニス)、オーストラリアグランプリ(F1)そして11月第2週の火曜日(祝日)に行われるメルボルンC(競馬)がスポーツの三大イベントとなっている。
レースの映像をJRAのダイジェストで見たけど、観客の多さにびっくり。優勝賞金が300万オーストラリアドルというのにもびっくり。ポップロックが一番人気というのにもびっくり。終いには角居厩舎のワンツーでびっくり仰天!!


今回は芝長距離での日本勢の強さを見せた形だけど、これを機にオーストラリア競馬との関わりを一層深めていければ幸いだと思う。デルタブルースのように2000mの天皇賞(秋)が短い馬はじゃんじゃん遠征すればいい。飛行機の(直通便の有無)関係が大変みたいだけど、時差ないし、芝が支流だし、レベルもそんなに高くないし好都合であることは間違いない。短距離でもテイクオーバーターゲットのような馬が出る国だから、これから(サッカーと同じく)日本のライバル国となっていけば面白いと思う。


3.ブリーダーズカップ
クラシックは2005年に無敗でウルグアイ三冠馬となったインヴァソール。日本の三冠馬は期待に応えられなかったけど、ウルグアイ三冠馬はあっさりと世界を制した。
正直、ウルグアイの競馬のレベルがどの程度か分からないんだけれど、今年のBCはメンバー揃っていたし、凱旋門よりレベル的には上だろうから、そんな中で勝つ同馬は相当強いんだろう。
ディープインパクトもその馬名の素晴らしさが人気に火をつける要因の一つになったわけだけど、この南米の雄もスペイン語で『侵略者』という、当地の歴史を汲んでみると人々にかなりインパクトをあたえるような名前なわけで、英雄というのはそういう名の下で生まれるものなのかなぁ〜とふと思ったりした。