日本ダービー

今日のメインは第73回日本ダービー
ダービーウィークともなると唯の観客(馬券消費者)でしかない自分も何故か得体の知れない緊張感に包まれてしまいます。自分でさえそうなのですから、出走馬の関係者の緊張というのは他のレースでは有り得ないほどのものだと推測できます。


今年はサンデーサイレンス最後の世代です。
出走馬中サンデー産駒は4頭。いつもより多少少ない数ではありますが、この世代はサンデー産駒の数自体が少ないのでこれで十分といえるかもしれません。それに、父父がサンデー産駒、母父がサンデー産駒も合わせると全部で12頭。サンデーの血脈は着実に後世に伝わっているということでしょう。


サンデー産駒はダービー6勝。そのすべてが差しきり勝ち。『サンデー産駒≒直線の瞬発力で他馬を差しきる』の方程式はダービーでも当てはまり、嘗て言われていた『ダービーポジション』というものはサンデー産駒台頭とともに完全に消え去ってしまいました。その良い例がアドマイヤベガが差しきった平成11年のレースでしょう。


サンデー産駒がクラシック戦線からいなくなるということは即ち種牡馬の群雄割拠、戦国時代が訪れるということです。その中で特に期待されるのが現役時代、日本のターフを沸かせた馬たちです。そして、その傾向は昨年から顕著に見られるようになっています。
ダービー馬で父が内国馬*1なのは、トウカイテイオー以来14年間出ていません。その間、以下の3頭で11勝もあげているのです
サンデーサイレンス産駒 6勝
ブライアンズタイム産駒 3勝
トニービン産駒 2勝
 
まさに3強。この3頭以外からはダービー馬が出るのは難しかったわけです。
しかし、今年はそれを打ち破るだけの馬が何頭もいます。世代交代はこのダービーから始まるはず。だって、今年もサンデー産駒が勝っちゃったら来年以降の馬は『サンデー産駒がいなかったから勝てただけ』というレッテルが貼り付けられてしまいませんか?


ダービーほどデータが重視されるレースはありません。何故ならすべての馬がここに焦点を当て調整されてきているからです。(以下はサンスポのデータ↓)
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052303.html
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052404.html
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052503.html
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052604.html
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052703.html
http://www.sanspo.com/keiba/top/ke200605/ke2006052804.html
この中で自分が重視するのは、騎手の乗り代わりと2000m以上のレースを勝っているか?の2点。ここ10年で乗り代わりで馬券に絡んだのは30頭中ハーツクライ(横山)一頭のみ。まぁ、世界を制したハーツと近年シルバーコレクターと化している横典なら例外といってしまったも構わないと思う。*2
そして2000m以上のレースに出ているか、勝っているかというのは調教師がダービーを意識して馬を育ててきているかということ示している。ダービーで勝ち負けしたいのに1800m以下のレースしか走っていないということは有り得ない。
これにより残ったのは2,4,5,9,10,14,17。


ここからは自分の勘、というか運にかけてみたい。
ちょっと前置きに時間を取られてしまったので、簡単に。
◎ メイショウサムソン
○ サクラメガワンダー
▲ ジャリスコライト
△ トーホウアラン

ダービー馬の父としては少し無理があるエンドスイープ産駒のアドマイヤムーン*3と、サンデー産駒をばっさり切りました。
世代交代が起きますように...
これが今日のダービーに対する自分の切なる願いです。

*1:現役時代JRAに所属していた日本馬という意味。

*2:横山はダービー以前にハーツへの騎乗経験あり

*3:ミホノブルボンは例外!!

オークス

久しぶりの更新です。
というのも、自分はこの歳になってまた『受験生』という競馬を真っ当に楽しめない立場に身を置いており、予想を書いている暇があるならベンキョーしないといけない状況にあるのです。よって来週の日本ダービー、一ヵ月後の宝塚記念TOEICの試験で見れません。まぁ、自分で選んでしまった道なので、仕方ないのですが...


今週はオークスです。買いはしませんでしたが、NHKマイル、ヴィクトリアマイル馬連で予想があたっており、こういう状況下にありながら競馬の方は絶好調のようです。オークスとは相性が良い*1ので、期待ができます。


オークスを予想するに当たって注意する点は以下の3つ。
1.3歳牝馬しかも2400Mという長距離だけに騎手の腕がものをいう。長距離、G1で実績のない騎手は無条件に消し。
2.血統(父)にとらわれない事。気にするなら父と母父の両方を見て総合的に判断すること。持ちタイムも気にしない。気にするのは寧ろ馬体重と当日のコンディション。
3.レース間隔が詰まっている馬は×

今年は、桜花賞忘れな草賞の後にトライアルも使っている馬が何頭もいるが3歳牝馬にそれは酷なこと。レベルが低すぎるメンバーなら混戦の中・・・ということもありえるけど今回はそんなことは起こらないはず。


◎ キストゥヘヴン (安藤)
○ ニシノフジムスメ (藤田)
▲ アドマイヤキッス (武豊


× ブロンコーネ (吉田)
注 ブルーメンブラット (川島)

キストゥヘヴンが頭一つ抜けている。気になるのは折り合いだけなんだけど、鞍乗と外枠ということを考えれば問題ないと思う。惨敗する可能性もあるけど、直線まだ持てば直線だけで先行馬を一蹴できるだけの脚がある。


注意点には引っかかるけど、矢車賞のレース振りをみてブルーメンブラットには期待したい。キストゥヘヴンが鬼脚を使ったフラワーカップでもフサイチパンドラと差のない3着だっただけにパドックで良い様なら...。

*1:馬連@2001,2002,2005

天皇賞(春)

4年ぶりに4月開催で天皇賞が行われる。
ハーツクライという世界第4位の馬がいない以上、ディープが人気をかぶるのは当然。しかし、もしハーツがドバイが帰りで参戦できたとしても、同馬の圧倒的な人気を考えると一番人気は揺ぎ無いのかもしれない。


3200Mという現代競馬の主流から外れたレースでは距離適正というのが大きくものをいう。ディープの適正を考えると、やはり3200Mは長い。菊花賞阪神大賞典を見れば、これが適正なのかな?とも考えてしまうが、ディープは基本的にスタートが悪く、エンジンのかかりが遅い、そして道中落ち着くまでに時間がかかるため長距離のほうが安心できるというだけであって、ステイヤーのタイプではないはず。そもそも瞬発力タイプのサンデーサイレンス産駒からステイヤータイプの馬が出ること自体考えにくい。しかし、まぁ2000mと3000mのどちらが適正に近いかと問われれば、3000mなのかもしれませんが。


同馬が連を外す確立が極めて低い以上、どうしても相手探しの予想になってしまう。そもそも大本命がいるにも関わらず、17頭も出走してきていること自体不思議。16頭は2着狙いですか??しかも、2〜4番人気が4歳馬ではないという、結局はディープ世代は層が薄かった(≒レベルが低かった)という証明をしてしまうようなレース。*1どの馬が2着にきても可笑しくない。


それならば人気薄から買ってみたい。リンカーンは有馬のときにディープの刺客として本命に押したにも拘らず、自分の位置取りをハーツに奪われTHE END。中山で先行できてこそ、味が出る馬。日経賞を勝ったといってもピークは過ぎている。デルタブルースもなんとなく中山タイプに思えてしようがない。菊を勝っているとはいえ、直線で坂がなく、今日のように平均以上のペースが予想される中ではちと辛いかな?

◎ ディープインパクト
▲ マッキーマックス
△ トウカイトリック
△ アドマイヤモナーク

案外、トウカイトリックは2、3番手に控える気がする。
桜花賞皐月賞と勝ちきれなかった松田博資厩舎のアドマイヤモナークが堅実に2着に食い込む可能性は十分あると思う。
馬券は当然馬連で!!

*1:シックスセンスの故障とかもありましたけど...

皐月賞

06年第66回桜花賞は6番人気のキストゥヘブンが制し、自身久しぶりの攻め予想?で当てることができた。これで何とか上半期のプラス収支の目処が付いた。

今週は皐月賞。去年は12番人気のシックスセンスを穴予想したものの、後の3冠馬"ディープインパクト"を予想から外すという大失態を犯してしまった。今年のメンバーは去年と違い、高いレベルでの激戦が予想される。ぱっと見、6〜7頭に勝つチャンスがあるんじゃないのかな?馬場の状態がイマイチ掴めない(pm11:00現在)のでまだ流動的ですが、予想していくことにします。

牝馬2強

最近の競馬界には悲しいニュースが連日のように飛び込んできている。
メジロマックイーンの死や古馬2強を崩す対抗馬であるシックスセンススズカマンボが故障引退を余儀なくされるなど正直寂しい限りだ。それに加えて目下牝馬2強(2000m前後)*1と呼び声高いスイープトウショウシーザリオが同時に戦線離脱をしてしまった影響というのは計りきれないと思う。
特に牡馬に混じっても何ら見劣りせず、得意距離ならハーツとディープさえも抑えきれるであろう2頭であっただけに実にもったいない。スイープは秋には帰ってきてくれる(と信じたい)と思うが、日本では去年のオークスがラストランとなってしまったシーザリオを多世代や牡馬と戦わせてみたいと思っている人が日本に何人いることか...


昔に比べて内国産種牡馬が優遇される時代になり、牡馬は故障が発見されれば直ぐに引退するケースが多くなった。いい典型がフジキセキアグネスタキオンマネーゲームといった点ではGⅠを勝ったような優秀な競走馬なら、レースに出るより種牡馬として稼ぐ方が効率が良いのかもしれないが、一競馬ファンとしてはやっぱり「サラブレッドはレースに出てこそサラブレッドである」という気持ちが強い。
一方で昔は古馬になってからの牡馬との対決では勝機が薄いと考え、牝馬は3歳一杯で引退することが多かった。しかし近年は古馬牝馬のレースが充実し、長い年月にわたってターフで活躍する牝馬が多くなってきた。今年はヴィクトリアマイルも創設され、さらに牝馬戦線が盛り上がろうとしていた矢先でのこのニュース...


桜花賞は新たなヒロインを見つけるための試金石。
去年のような充実したクラシック争いをしてくれるものと信じている。

*1:1600前後ではラインクラフトダンスインザムードの2強かな?

06' 第66回 桜花賞

阪神はこの開催が終わると同時に改修に入る。よって今年の6月開催(宝塚記念など)は京都に、9月開催(神戸新聞杯など)は中京で代替される。改修に伴い、今まで阪神1600mの肝であったスタート直後から1コーナーにかけての争いがなくなることになる。
西高東低が激しい競馬界において今年の3歳牝馬関東馬の活躍が多いことや*1、2歳終了時点からあまり勢力分布が変化していないという点を見ても今年の桜花賞は今までのレース傾向やジンクスに縛られない予想をする必要があると思う。


一番人気のアドマイヤキッス。絶好調の松田博資厩舎と桜花賞5勝の武豊のコンビ。個人的には同厩舎のサンヴィクトワールに期待していただけに、こちらの出走がならなかったのが残念。有力馬を多くかかえている厩舎だけに1頭に絞ったのはプラス材料かもしれない。タイプ的には去年のエアメサイアに少し似ていて、融通が利く脚質と(切れる脚ではなく)安定して伸びてくる差しが持ち味。エアメサイアは1600より2000の馬だけどこちらは今までのレースと母父:ジェイドロバリーを考慮するとマイルタイプかもしれない。馬体の変動があるようなので、そこにも注視したい。

◎ キストゥヘヴン
○ テイエムプリキュア
▲ フサイチパンドラ
△ アドマイヤキッス

今年の阪神チューリップ賞のタイムが遅かったようにスピードレースより消耗レースに近い。しかしアサヒライジングエイシンアモーレ、アイアムエンジェルの存在を考えると平均以上のペースが予想される。よって阪神のトライアルで頑張っちゃった馬は少々きついはず。本命はキストゥヘヴン。前走のフラワーカップは去年のシーザリオを上回るタイム。ダートで走った経験と父:アドマイヤベガの血がアドマイヤキッスをねじ伏せると見ます。
対抗はテイエムプリキュア。力のいる馬場で勝った阪神FR、トライアルで頑張らなかった事がいい方向に作用すると思う。
フサイチパンドラは少しレース間隔が詰まっていることが気になるのだけど...


買い目:馬単14→5,8,17

*1:桜花賞への出走が8頭

産経大阪杯

土地柄、あまり競馬場へ行く人間ではない自分は、唯一の地元GⅠである高松宮記念だけは何としてでも行こう!と心に決めここ数年は足を運んでいたのですが、それも今年実にくだらない理由によりその誓いが潰えてしまいました。サボリ気味になった3月を反省し、クラシック戦線が開幕するこの4月からは何とか実のある予想をしていかなくちゃなりません。


オリンピックやらWBCやら書きたいことは一杯あったはすなのですが、取りあえずそれは置いといて、目先にある産経大阪杯の予想をここでは書いておきます。


人気はドバイを勝った橋口厩舎のローゼンクロイツ、そしてディープを一番追い詰めた馬?という肩書きを持つアドマイヤジャパンの4歳馬2頭。アドマイヤフジシックスセンスが負傷のため戦線離脱し、打倒ディープはこの2頭に注目せざる終えない状況なのですが、当のディープインパクトの頭には既に彼らの姿など無く、国内で相手にしているのは最早ハーツクライオンリーといった状況。恐らくローゼンの鞍乗の武も「ここで勝ってもねぇ〜w」的な心境でこのレースを迎えていることでしょう。


予想の肝になるのはやはり馬場コンディション。しかし特別道悪が得意な馬もいないし、かと言って苦手な馬もそうはいない感じ(嘗てはシルクフェイマスがそうだったけど、AJCを見る限りそうも言えないみたい。強いてあげるならスズカマンボ辺りかな?)調教を見る限りローゼンの調子は良さそうなので馬券には絡んできそうな気がする。


◎ ローゼンクロイツ
○ アサカディフィート
▲ ローマンエンパイア

*注 アグネスシラヌイ
アサカディフィートは前走の名古屋大賞典(ダ1900M)も3着に来ており、馬場適性がありそう。目下の勢いなら...
ローマンエンパイアはいい加減そろそろ来てもらわないと勝つチャンスがなくなってしまう気がする。この馬にバランスオブゲームのような先行力があったら、ここまで低迷しなくても済んだような...*1


勝負には恐らく関係ないけど、注目はアグネスシラヌイ。ものすごく意外なんだけど、この馬、ドバイを制したハーツクライの全兄。厩舎は先日シックスセンスが引退してしまい3度目の失意の中にいる長浜厩舎*2。注目するだけの価値はあると思う。

*1:バランスオブゲーム・・・02'弥生賞一着(GⅡ5勝)、ローマンエンパイア・・・02'弥生賞ニ着(その後重賞勝ち0)

*2:アグネスタキオンアグネスフライト